セルラキウス美術館の展示は実験的ともいえます。古い名画は現代美術の先駆作品と館内でうまく調和をとっています。ヨスタ館の現代美術の企画展は、国内外のスターを紹介しています。美術館の名前ヨスタは、製紙工場の故工場長ヨスタ・セルラキウスに由来しています。ヨスタ社長の旧豪邸では、コレクションの宝物であるフィンランド黄金時代の画家、例えばアクセリ・ガッレン＝カッレラ、ヒューゴ・シンベリ、ヘレン・シャルフベックなどの作品や、その他、ヨーロッパの古い作品が公開されています。現代美術コレクションの作品では、例えばアンゼルム・キーファーのヴァイナモイネン・イルマリネンも展示されています。ヨスタ・セルラキウス美術財団の美術コレクションは、北欧で最も重要な私立コレクションの一つです。

グスタフ館は、このアートタウンの中心の美しい旧製紙会社本社ビルに位置し、その展示は前社長らの時代の趣を味わせてくれます。

訪問の際には心をオープンに、美術の声に耳を傾けてみてください。きっと、共通の言葉が見つかるはずです。

美術館は自由に鑑賞できますが、ガイドツアーも事前予約で可能です。ガイドツアーは両館で行われ、各展示内容についてもセルラキウスの興味深い歴史についても詳しく紹介しています。また、ご要望に応じて、美術や建築や歴史のテーマ別ガイドも承っております。その他にも、自然ツアーやマンッタ市街ツアー、大人も子どもも楽しめるワークショップも実施可能です。

ヨスタ館の湖岸沿いにある評価の高い素敵なアートサウナは、フィンランドの森と湖に囲まれたユニークで調和のとれた環境の中でのサウナ体験を皆様に提供しています。アートサウナは一般客向けに約週一で開かれていますが（予約はこちらから）、グループ向けにお食事付きのサウナ体験を予約することも可能です。

ガイドツアーは英語で行われますが、希望であれば別料金で日本語の通訳をつけることも可能です。ガイドツアーとアートサウナについてのお問い合わせは、販売サービス係まで。
sales@serlachius.fi　または、Tel：+358 3 488 6801

美術館併設のレストラン・ヨスタ

レストラン・ヨスタは、セルラキウス美術館のヨスタ館の賞も受けたパビリオンに位置し、個人客にも団体客にもグルメ体験を提供しています。レストランは美術館の開館日にいつもオープンしています。伝統的なフィンランドの菓子パン「プッラ」から5コースの豪華な夕食メニューまでさまざまな美味しいお食事を提供しています。その中でも、周りの自然と美術からインスピレーションを受けたシェフ自慢のアートメニューは最も人気です。レストラン・ヨスタは、地元でとれた新鮮な時期折々の素材を利用しています。是非お召し上がれ！

夏のカフェ・アウテレの小屋

夏の間、ヨスタ館の庭にあるアウテレの小屋では、ランチカフェがオープンしています。サラダランチやスープランチの他に、お飲み物やスイーツなどを提供しています。食事はアットホームな雰囲気で小屋の中でも、または屋外のガーデンチェアでも、気軽に召し上がれます。

彫刻の公園と美術館の島

セルラキウス美術館のヨスタ館周辺地域は、フィンランドの素晴らしい湖沼の自然に囲まれています。美術館に来館の際には、美しい彫刻の公園でちょっとした散歩やピクニックを楽しむことができます。美術館のそばには小さなターべティン島があり、自由に散策するもよし、予約してガイドツアーに参加するのもよいでしょう。島は近くて美術館と橋でつながっていますので、美術体験の合間の気晴らしに最適です。

マンッタ市の見どころ

アートタウンのマンッタ市には、セルラキウス美術館のほかにもすてきな体験ができるところがたくさんあります。夏はフィンランドで有名な現代美術フェスティバル「マンッタ絵画週」がおすすめです。マンッタ教会ではフィンランドの木彫刻を鑑賞できます。スイス人とフィンランド人の夫婦が経営しているマンッタ山の荘厳な景色の中に位置するワイン小屋のヴオレンマヤに足を運べば、中央ヨーロッパの雰囲気を味わうことができ、中央ヨーロッパの珍味やスペシャルワインを堪能できます。このかわいらしい小屋は、もともとヨスタ・セルラキウスによって、スキーロッジとして1928年に建てられました。ロッジの近くの丘の上には、展望タワーがあります。

日帰りの訪問だけでなく、もっとたっぷり時間がある場合は、マンッタ・ヴィルップラ地域のユニークな宿泊施設がおすすめです。例えば工場長の旧豪邸や有機栽培ファーム、森の中にたたずむホテルなんて、いかがでしょうか。